終戦記念日にあたって、平和日本の原点を確認する

すぐるあの日、
日本人は、軍部によってかりだされ、
不正義で無謀の戦争をさせられました。
いつわりのスローガンと、豊かさへの幻によって。
日本軍は多くの人々を殺し、また死んでいきました。
満州へ戦端をひらかなければ、
日本に蓄積していた矛盾は
別の解決をみたはずであると、
理論的には私は考え、残念に想うのですが、
事実は日本人に到底あってはならぬ非道の
海外侵略という汚辱の道でした。
きょう8月15日は
その道をあやまった日本が、
ついに戦争をやめると決心した日です。
当時の主権者が厳粛におごそかに誓い宣言したものです。
その後、主権者は諸民に変わりましたが、
日本のその転換、元和えん武への回帰は
その後60余年継承されています。

降伏を伝えたのも、降伏の調印をしたのも、平和条約を結んだのも
8月15日ではありません。
敗戦は記念するようなものではありませんが、その日があるとしたら
きょうではありません。
今日は「終戦」記念日。日本が戦争をしない平和国家として立って行く
という原点を日本自身が確認した日です。

それをしっかりとうけとめ、受け継ぐことを誓うのが、
数百万という想像を絶する数の日本人の死を無駄死に
としない唯一の道だと想います。

日本人が他国で行ったこと、他国民からうけた扱いの意味を具体的に知ること、戦争がもたらした惨事をよく知ることを我々は怠ってはなりません。