貧乏人事始め

 テレビでイギリスのドキュメンタリー番組を見て、知った。向こうには、「低価格食品」という言葉もジャンルもある。
 同じソーセージに、普通の商品と別に、低価格食品のソーセージがあるのだ。
 考えてみれば、日本も百円ショップや、一部コンビニ、スーパーに安い物はある。
低価格食品なのだが、値段には注目していたが、それが、普通の食品とは、
別の商品として、中身もつくられているとは、深く考えなかった。
 中国から輸入してるから安いのだろう、くらいだった。
 だが、階級社会先進国のイギリスでは、それは「低価格商品」というものであり、それをもっぱら使用して生活する、「貧乏人」がいるという構図なのだ。
大手スーパーなどが、自社ブランド品として、それを開発している。番組は、「低価格商品」であっても、ちょっとの費用で、味や内容の改善は可能であり、独占的な市場支配をしている大手スーパーはそうした改善に取り組む社会的責任があるのではないか、という
問題提起におわっていた。いわゆる改良主義的発想の番組で、退屈なものだった。
わずか数円の費用増加にしかならないのだから、もっと大企業は努力して、ミートパイやソーセージやアップルパイの低価格商品の質をあげるべきだ、といわれても、なんだかなあ、という感じだ。
でも、「低価格食品」という言葉をはっきりと教えてくれた番組は、これが初めてだ。