ぼくがはしるとき、おもうこと

 おとしものが あがったと いう れんらくを うけて とりにいったら、
けいさつしょは えきから えらく とおかった。5じまでに つかないと かえして もらえない。
 あと15ふん という ときに ガソリンスタンドの ひとに まだ  あと2キロ ある と いわれて、しかたない。はしりだした。
  1500m を  5ふんで はしったのは、はるかかこ の ことだ。ジョギングに けの はえた ような ペース   では  あるが、 とにかく あるいていては、 まにあわないと はしった。
なんとか かんそうして けいさつの 2かいに かけのぼり、おとしものの かかりに たどりついて かえして もらった。

 はしるのは、なんねんか ぶりだ。
 もう、せっぱくした もくてき なしには はしれないが、もくてきが あれば まだ はしれるののだなあと ふしぎ だった。

 むらかみはるきの 「はしることについてかたるときぼくのかたること」 は  おもしろい ほんだったが、 さっか としての たいりょくを いじするため という かんねんてきな もくてきで はしりつづけることの できる むらかみしは ぼくとは ちがうな、と おもった。

 かれは ランニングちゅうどく なのかも しれない。ぼくが たぺものちゅうどくで あるかも しれない というのと  おなじ いみで。
 
 その ほんのなかで むらかみしは なにかいやなことがあったとき ぼくは いつもより すこしだけ ながく はしる、と かいている。

  ぼくは、にんげんかんけいで いやなことが あったとき、 つい なにかを たべてしまう。

 けっかは、むらかみしは いかにもな、ランニングたいけい となり、ぱっとみ、さっか には みえない。

 そして ぼくも また いかにもな たいけいに なっている。