下痢と咳が長いということを前に書いた。
東京であるけれど、低放射線による障害ではないかと疑っていることも。
そういう人はけっこういるという、報告もある。
まず、菅井は、3月15日の爆発のあと、外にいたし、マスクなどもつけていなかったので、
その時期の放射性粉塵を吸い込んだことは確実である。
ガンマー線は透過力が強く、外部に出てしまうことも多いが、透過力の弱いベータ線は近くの細胞に絶えず、影響する。
ヨウ素は半減期が短く、セシウムは排出されてしまうというが、それでも、それまでの影響はある。
ベータ線などの継続的な衝突が、腸の粘膜を破壊するなら、下痢っぽくなる。
喉の粘膜を攻撃するなら、咳になるのではないか。
頭痛は脳神経系のどこかがやられつづけているのかもしれない。
だるい、気力が出ないというのも・・・
なおったと思っても、放射線源の物質は内部被曝で体の内側に存在するのだから、絶えず、放射線をだしている。
ちょっとしたきっかけでまた、下痢や咳はもどるということか。
そう考えるとそんなおかしなことでもない。
排出されたり、半減期がすぎて、放射線をださなくなれば、治るということか。
だが、排泄されにくい放射性物質だったらどうだろうか。治らないということか。
何十年も前、広島原爆の爆発の数ヶ月後に、広島を訪れた菅井の父親は、実は、低汚染被曝の障害をすでに受けていたのかも
しれない、と思うこの頃である。