資本主義のたそがれ

フジテレビが、ネトウヨによって、たたかれている。韓流ドラマを流しすぎると。そのことについては前に書いた。


だが、その原因は、コストの削減に決まっている。安くて視聴率がとれる番組、スポンサーが安心して広告を出してもらえる番組、地デジ化の経費を安くまかなうのに適した番組


そんな虫のいい番組を国内で普通に作れるはずがない。
安易に外国の安い番組を買えば問題は消える。中国ドラマや台湾ドラマや、朝鮮ドラマに比べれば、同盟国韓国のドラマは、たたかれる度合いは少なかったはずなのだ。


いくら、ネトウヨ反日だとかたたいても、企業の論理はそんなもので動きはしない。韓国ドラマがつかえなければ、変えることはできるだろうが、制作自体は今まで以上に外国人や外国に依存するしかないだろう。


だが、フジテレビ(他の局もにたかよったかなのに)をとりあげての祭りは、一時的なガス抜き、本当のことを見させないためには役にたつということだ。


青息吐息の日本企業を見ていると、もちろん、アメリカに従属しているから、このありさまなのだが、資本主義はもう持たないな、と思う。コストや利潤や、投資のことばかり考えていて、製作物についてきちんと考えることができない。


それを資本主義の没落ととらえず、日本経済の危機とだけとらえている限り、出口はみつからない。


資本主義の実際は、利潤を出そうという原理で動いている。あとはどうなるか知らないよ。東京電力の事故後処理も、日本国家官僚の動きもそれである。


まさか、あとは知らないよ、と思っているとは思わない諸民はまだまだだまされるだけである。