まんべ君を沈黙させた言論の暴力

戦争の犠牲者を追悼し、戦争をすまいと誓う終戦記念の日に、書き方は荒っぽかったかもしれないが、戦争を反省するという方向の、まんべくんの発言が、抗議にあっさり屈して撤回されただけでなく、そのアカウントも停止とは、なんと哀しいことか。
 お役所は、いったいどこが問題視されるところだと判断したのか。少なくとも記事に書かれている内容はすべて事実ではないか。
 言葉の暴力によって、正しい中身を含んだ言論をつぶしていく何十年も前にもあった同じことをやってしまっている者ども。それに立ち向かうことも、取り締まることもしない政府やお役所。
 良心があるなら、抗議者どもはまんべくんのアカウント停止は行き過ぎで本意でないと、抗議を殺到させるべきだ。それをしないなら、ただの言論暴力集団だ。

以下に引用します。

>>ITmedia News 8月16日(火)17時7分配信
まんべくんTwitterアカウント停止へ 発言内容を長万部町が問題視
長万部町のコメントと、まんべくんの公式図解
 北海道長万部町のゆるキャラまんべくん」のTwitterアカウントが太平洋戦争について言及したツイートに対し、同町に抗議が相次ぎ、同町は8月 16日、まんべくんTwitterアカウントを運用している企業に対しキャラクター商標使用許諾を停止し、Twitterは中止させると発表した。同町観光協会のブログに白井捷一町長名でコメントが掲載された。

 まんべくんTwitterアカウントは約9万のフォロワーがいる人気アカウントだが、14日に「明日は終戦記念日だからまんべくん戦争の勉強するねッ!」と書き込み、その後、「戦争のドキュメンタリー番組を見たッ!当時の日本は北朝鮮状態な件」「どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまりです」「日本の犠牲者三百十万人。日本がアジア諸国民に与えた被害者数二千万人」などとツイートした。
 これに対し同町に「町の公式見解なのか」といった苦情が相次いでいたという。まんべくんアカウントは札幌市の企業が運用しており、同町は同社に注意したという。
 同町は「長万部町の公式な発言でありませんのでご理解を頂きたいと存じます」とした上で、「町のキャラクターであるまんべくんの発言であり、皆様にご心配ご迷惑をおかけいたしましたことを重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪。同社への使用許諾を停止し、Twitterアカウントも中止になるとした。今回の経緯について調査し、「適切に対応する」としている。