世界のはて

ワールズエンド は 世界の果て(涯て)と訳されたり
世界の終り と訳されたりする。この二つは、日本語では
別の概念だからである。

果て(涯て)は、空間的な概念であり、終りは 時間的概念だからということもあろう。

寺山修司が「世界のはてまで連れてって」と書き、村上春樹が「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」と名付けている。

「はて」には混沌が、「終り」には静寂がふさわしいのかもしれない。

いずれにしても、ある一つの世界の可能性がくみつくされきってしまったところ、時、それが世界の果てであり、終りだろう。

見た目はちがっていても、案外両者は近いのかもしれない。