再稼働強行してきた野田政権

テレビは原発再稼働について、沈黙しているのだという。
そのまま流せば、再稼働反対が世論であることがクローズアップされるはずなのに。世に倦む日々の指摘である。
支配層は、再稼働に全力をあげているのだ。
大飯原発、そして伊方原発のいずれかが再稼働強行されれば、支配層の野田に対する支持はいっそう増すだろう。
原発のある日本をあたりまえとし、再稼働したからエネルギーは安心です、という宣伝が蔓延してしまう。
上からのファシズムは実現に近づく。

いったん成立したファシズムを打ち倒すことは、ドイツでも日本でもそうだったが、困難で長い努力なしにはできなくなる。とりわけ、今の日本のように、抵抗主体があいまいである場合には、その困難さは想像もできない。

プラハの春は、ハベルらの憲章派が困難な時期に(国外からであっても)運動を維持したことが、90年前後のあの時期に彼らの主体で変革をすることを可能にした。だが、今の日本に憲章派のような運動を構想することは難しいと思う。もっと違う何かが必要だ。

とまれ、この1ヶ月が正念場だ。