ネトウヨとファシズム

ネトウヨファシズムに移行している。
資本主義に、とりわけ経済不況の日本の資本主義でわりをくう彼らが苦しさから原因をさがすのは当然である。
だが、それを外国人に帰するのはおかどちがいだ。
外国人を排斥しても、ネトウヨの境遇は改善されることはない。彼らはますます苦しくなり、ますます他のものを排斥し、攻撃性を強めることになる。
それは日本人の生活をよくして状況を改善しようという運動を、憎悪をもって攻撃する。生活は改善されず、見通しも開けないからいっそう攻撃性を増す。そのエスカレーションが戦争であり、たとえばユダヤ人の差別や隔離がついには絶滅政策に変わったナチズムである。
ファシズムは、危機の時代に人々の状況を変革する手段である民主主義、社会主義に対する、資本主義の側の最後の勢力である。
それは、社会などこわれてもかまわないから、体制((日本」と呼んだりするが)を守ろうとするニヒリズムなのだ。
ドイツ国民には、私と一緒に滅びてもらう。彼らは私を支持したのだから」(ヒトラー) それがファシズムのスローガンである。

彼らが本当の自分たちの苦境の原因を認識し、本当の敵と戦うようになる可能性はあるだろうか。一部の豊かなネトウヨをのぞけば、その可能性はあると一応言える。
だが、あるところ以上にスポイルされてしまうと、それはむずかしい。本当にスポイルされてしまうことはある。