杞憂

風邪をあまりひかない菅井だが、今年の12月は風邪っぽい。そして、周囲にも、風邪をひいた人が多い。風邪の流行、というべきなのだろうが、この「風邪」、いつもとはなんだか違う。
まず、歯の右奥下あたりの痛み。今までにあったことのある歯の痛みとはまったく違う。今までのは、どくんどくんと、血流のリズムにのっておき、とても耐えられないいたみが、舌の動きや位置などと関係なく襲った。歯磨きなどして、痛みを散らすしかなかった。そして、明らかに炎症が歯茎のその部分にあって、熱くなっていた。
ところが、今回のそれは、血流のリズムとは無関係で、舌で、歯や歯茎をさわっても特に痛くない。普段はほとんど、特に痛くなく、ごくんと飲み込むとき、飲み込み方によってピリッと痛いのだ。最初、歯のかけている(奥歯がひとつ)部分に舌が傷ついて、傷の痛みかと思ったりしたくらいだ。それはそれで、舌に傷があるようで、あるのだが、どうやら結構奥の方で、それだけではない。
何か、患部に筋肉の動きなどで触れ、痛! となる感じ。

風邪といっても、喉がいがらっぽいくらい。咳が出るわけでもない。熱も特に高くない。そして、お腹の調子がいまいち、下痢ぎみ。
ふと思ったのだが、この痛み、なんだか、東電の原発爆発事故直後、菅井に一ヶ月くらい続いた、喉の金属がはりついたような感じに近い気がする。その時は下痢も続いた。

これは、菅井だけであって、他の人のはふつうの風邪なのかもしれない。この日記にも書いたが、直後の不調は、少し前、また生じ、集中力が急になくなった。波があるみたいだ。

だが、原発事故後、2年、そろそろ、東京でも軽被爆による障害、健康被害が出てくる時期かもしれない。

この冬の「風邪の流行」がその始まりだった、と教科書に書かれることになるのではないか、と恐れる。