三権分立 さんけんぶんりつ

三権分立 は 学校では、「さんけんぶんりつ」と読むように教えられている。
ところが、法学の世界では、「さんけんぶんりゅう」と呼ぶ。最近、メディアとかでも、さかんに「ぶんりゅう」という人がいる。
菅井はとても違和感を感じた。いままで、教えられていた三権分立とは、別の概念のような感じがした。

ぶんりゅう と読む理由は、立 という漢字は、 りゅう、りう、りふ が本来の読みで、 りつ は そのなまり だからだそうだ。つまり、立 には りつ という 読みはないのだ、ということだそうだ。

だが、それに従うなら、
倒立 は とうりゅう
立体 は りゅうたい
立国 は りゅうこく
私立 は しりゅう

でなければならないだろう。

独立 も どくりゅう
とよまなければならないはずだ。
「みんぞくどくりゅう」「アメリカどくりゅう」
そんな変更は、おかしいだろう。

このままいけば、もしかしたら学校でも
三権分立は さんけんぶんりゅう
と読め、という意見も出るのではないかと思うが、
反対だ。

メディアでも「三権分立」は さんけんぶんりつ と
呼ぶべきだ。
りゅう と読むのは、建立 くらいで十分だと思う。

私は、「三権分立」を いつから「ぶんりつ」と読むことになったのかはまだ調べていない。これは、この主張の不完全なところだと思うが、とりあえず書いておく。