人として

メモとして残しておこう

日本の人口がへりつつあること

格差が進行し、若い人に子供を育てるだけの余裕がなくなった。
経済的理由が根本なのは間違いない。

江戸時代も前半は人口がふえていったが、後半には頭打ちになった。
水子という、赤ん坊の堕胎がされて。
もちろんこれも経済的な原因。
江戸末期からは、新しい社会になりまた増えていく。

だが、今の独占資本主義の窮乏化は、量だけでなく質の問題もある。
従来の子育てや核家族をとりまく環境が変わってしまったのだ。
そして、それはますますそうなっていく。

社会がこわされて、家族をつくる愛情を十分はぐくめない若い人が増えている。
もちろん人間関係くらいはできる。ともだちというのもいないわけではない。

だが、一人の他者と関係を結び、愛情のきずなをつくることはむずかしい。

小さい時に十分な家庭での愛情を受けて、自分もまた、おなじ深い関係をつくれるわけなのだが、
その、人を愛する能力が失われている、という気がする。

将来の見通しがなく、子供を育ている暮らしが想像できないだけでなく、
そういう暖かいしっかりしたつながりをつくる力がないから想像できない。

人としての発達イメージが見失われている。大人になる、とか、結婚するとか、

なんだか、もっと大元のところからつくりだしていくことが必要だと思うのだ。