サンドイッチ・過労死・ 温暖化

 王子のパン屋でサンドイッチを買う。おじさんとおばさんが2人でやっていて、ずっと安かった。
 ところが15日から値上げしますと、張り紙してある。そのことをいったら、もうしわけなさそうに言う。材料とか上がってますからね、と菅井が言うと、そうなんですよ。不安そうでもあった。コンビニは70円おでんをやめたそうですねといったら、本当に困りますよね。そんな会話をした。
 働く者の収入が増えず、値上げばかりが、こそこそと進行している。ガソリンだけではないのだ。
 労働者の取り分を大きくする施策をとらせなければ、この事態は悪くなるばかりだ。


 菅井がよく見させていただいている酔流亭日乗さんの職場で突然死の人がでたという。それも一年前につづいて2人目。その職場は郵便局だ。人員を削ったための深夜勤務の連続などの明らかな過労死だと思う。パート雇用の人も増え、無理な勤務が強化されているのだ。それなのに、郵政公社は、民営化してさらに大量のリストラをするのだそうだ。組合つぶしどころか、郵便局自体なりたたなくするつもりなのだろうか。

  
 地球温暖化CO2犯人説を批判している反戦な家づくりの明月さんが、原子力資本とその主張の関係を具体的に展開している。そのことについては、菅井も少し書いたけれど、明月さんはきちんと論じている。
 明月さんの主張は、あくまでもCO2犯人説は正しくないという科学的主張が第一であり、誰がその主張を振りまいているのかと調べてみると原子力資本の動向につきあたったという道筋になっている。
 菅井は以前に石炭から石油への日本のエネルギー転換のことは単純な技術交替ではなく、政策による誘導(石油が有利とはいえないのに、石油が有利になるように国家が補助を与えて、あたかも石油への転換がコストのちがいによるものであるかのように見せた)であったことを知った時の驚きが大きかった。石炭は古びたエネルギー源であるかのように国民はだまされ、炭鉱と炭鉱労働者は孤立させられていった。そして、日本のエネルギーの外国依存の体制は固まったのである。
 石炭・天然ガス・石油等の化石燃料とウランによる原子力発電との関係だって、CO2を出さないから原子力の方がよい、というのがあたかも真実のようにふりまかれているが、具体的な証拠はない。シュミレーションという思考実験が根拠といえば根拠だ。が、それは実証ではない。もし仮にシュミレーションというやり方を正しいとしたとしても、その解釈には問題がある。CO2犯人説は一つの仮説ではありえても、定説とはとうてい言えない。そんなことであるように菅井には思える。
 それはかつて言われていた、原子力の方がコストが安いという主張が、廃棄処理のコストを含めれば嘘っぱちだったことと同様である。