民族と国家の区別がわからない人はまずい

日本民族であることと、日本国家の一員、日本国民であることとははっきりと区別されなければならない。
日本国は、少なくとも、日本民族アイヌ民族、沖縄民族という、三つの民族から構成される多民族国家である。たぶん、それに朝鮮民族、中国人が加わる。もちろん、日本国籍を持ったひとのことを言っているのだ。
日本民族が多数民族であり、他が少数民族であるからといって、日本民族の民族的流儀を正しいと彼らにまでおしつけることは不正である。

わたしもその一員である日本民族の本質を何に求めるにせよ、そしてそれが正しいとしても、異なる民族である少数派にまでそれをおしつけることはできない。多数派は、少数民族の本質を、自分たちの本質を尊重するのと同様に尊重しなければならないのだ。

日本民族は、アメリカ、ブラジル、ペルー、ロシアその他の国では、少数民族として実在している。だから、そのことは大切なことだ。