左翼の中におけるマルクス

 左翼、ないしは、平和主義の潮流は
保守的潮流の支配の前で、大きくは一つの勢力を形成してきた。
その成果は、一昨年の、選挙による自民党政権の退陣、民主党国民新党社民党の連立政権の誕生だった。
スローガンは、国民生活を守ること、であった。
だが、鳩山、小沢をピックアップしての批判が旧守勢力の攻撃であることをきちんと見抜けなかったため、
乗じられて、民主党は内部分裂、菅政府は自民党の政策に今日接近してしまった。
その中で、連立政権に対する左翼、ないし平和主義の潮流は、はっきりした方向を見いだせなくなっている。

左翼内でマルクス主義的潮流が、理論的に分離しなければならない時期がきたと思われる。

どの点で、分離しなければならないか。「搾取」の実在の承認である。

他の点で、分離しようとするのは、セクト主義、独善主義につながるだろうと考える。