初夢

初夢の由来については知らない。

このような夢を見た。

琉球は、東アジア貿易の拠点として、栄えていた。九州は、産業、人的交流ともに、中国との一体経済圏の柱として生き生きと動きつつあった。北陸は、朝鮮との経済的交流を通して、日本海(?)経済圏をつくりつつ江戸時代の繁栄をとりもどしつつあった。北海道を領袖とする東北地域は、サハリン、千島、シベリア経済圏の今や中心である。
東の京と呼ばれた江戸は・・・・ あいかわらず人口は多かった。が、そのおうせいな消費能力によって、かつては日本の中心であった江戸は、今や限りなく巨大なスラムに近かった。
延々続く、小泉大統領のネオ・鎖国政策の結果ですっかり江戸は国際孤立してしまったのだ。
諸民は、しかけやあおりによって一時的にもりあがる刹那的な景気や雇用を求めては、買いたたかれた賃労働に追われ、いらだち、殺気だち、争った。そこで生きる者のなぐさめは、ネットでのぐちや叩き合いであった。中国人や朝鮮人の悪口を言うともりあがった。なんだか、すかっとするような気持ちになった。ほしい物もバーチャルでよければけっこうそろった。
だが、日本はたががはずれたように、求心力を失いつつあった。地方は中央、小泉江戸政権のいうことなど信じなかったし、そもそも聞きもしなくなった。
「安くなったんだから、アメリカに国ごと買ってもらえばいいんだよ。」という、冗談ともつかない話題がとびかっていた。