寧辺の核施設の稼働停止

 駅頭では自民党比例候補がスゴイ大きな声で喋っていました。自民党の危機感はものすごいものです。声の大きさだけなら、野党よりずっと大きい。演説の内容は、はじめ野党かと勘違いしたほど、年金問題社保庁、公務員を攻撃するものでした。よく聞いてみると、組合と下っ端の公務員がいい加減な仕事、なまけをしていてけしからん、という組合を悪者にするもので、だから自民党は悪くない、一生懸命やっているのだというものでした。この人は多分官僚上がりではないのでしょう。
 別の時間には公明党の選挙区候補がしゃべっていました。支持者の人が駅前を邪魔しない程度に、でもけっこう集まっていました。第一声でないのに、この程度あつまるのはちゃんと情報が回っているのだなと思いました。熱気というほどのものは感じられませんでした。文字通り、駅前を邪魔しない程度でした。

 護憲ウォッチさんのサイトで、9条ネット新党日本のマニュフェストの紹介をしてくれました。
      護憲ウォッチ! http://gokenwatch.exblog.jp/ 
 これらは、普通の各政党のマニュフェスト比較では、除外されて見る機会がないもので、ありがたいです。とりわけ、9条ネットのものは、9条ネットのサイトではPDFになっていて、読むのにちょっと手間がかかったのですが、これですぐ見られるようになりました。天木さんや9条ネットに興味の有る方はぜひ一読されるとよいと思います。
 
 本題です。
 
 寧辺の核関連施設と日本にある原発施設のどこが根本的に違うのか、よくわからない。
 だが、国際合意を守った朝鮮のこのたびの措置を心から歓迎したい。
 まだまだ難しい事が起こりうるだろうが、これを東アジア地域の非核化、軍縮、平和地域の創出の第一歩となしうるように、と考えます。

 すでにかたまりを形成してしまっているネットウヨクへの反論は、戦争と平和についての実感の共有の試みと一つ一つの論点での説得だけでは難しい面があることを感じることがあります。現実の展開こそが、完全ではなくとも、もっとも強力な、そして第一の手段です。その意味で、国際情勢自体の理性的で普遍的な方向への展開実現を希求するものです。もちろん、そうでなくとも、やるべきことはやらねばならないですが。
以下、時事通信からの引用です。


北朝鮮が「核施設停止」=米に通知、IAEA検証へ−初期措置本格化

7月15日5時0分配信 時事通信

 【ワシントン14日時事】マコーマック米国務省報道官は14日声明を発表、「米国は14日、北朝鮮から寧辺の核施設の稼働を停止したとの通知を受けた」ことを明らかにした。報道官はこれを歓迎するとともに、北朝鮮入りした国際原子力機関IAEA)要員による検証・監視に期待を表明した。
 国務省当局者によると、北朝鮮はニューヨークの国連代表部を通じ、核施設の停止を米側に連絡した。北朝鮮は核放棄に向けた6カ国協議の合意に基づき、韓国から見返りとなる重油第1便を受け取り次第、核施設の稼働停止・封印作業に着手するとしていた。核施設の停止が確認されれば、2003年2月、米朝核枠組み合意(1994年締結)で凍結されていた原子炉の再稼働を米当局が把握して以来、約4年5カ月ぶりの停止となる。
 今後、IAEA要員による停止の検証や監視、封印が行われ、6カ国協議で合意された「初期段階措置」の履行が本格化する見込み。昨年10月に核実験を強行した北朝鮮が非核化の道を歩むかどうかが注目される。 

《参考記事》
2007/06/29-21:14 寧辺の核関連施設とは
 寧辺の核関連施設 北朝鮮北西部の寧辺には(1)5000キロワットの原子炉(黒鉛減速炉)(2)核燃料加工施設(3)使用済み核燃料の再処理施設(4) 貯蔵施設(5)5万キロワットの原子炉(建設中)−などの核施設が集中している。1994年の米朝枠組み合意で核開発が凍結され稼働を停止したが、北朝鮮は2002年12月に稼働再開を宣言した。6カ国協議で合意した初期段階措置では、北朝鮮寧辺核施設の稼働停止・封印とその監視・検証のため国際原子力機関IAEA)要員を復帰させるなどする代わりに、重油5万トン相当の支援を受けることが定められている。(時事)