ブッシュの内政干渉・他国破壊、ついにキューバへ

 ブッシュの内政干渉・他国破壊はとどまることを知らず。
 アフガン、イラク、イラン、朝鮮、今度はなんとキューバへ!



 ブッシュは、キューバ国民に対して、カストロ首相が病気で、権力を一時委譲したのを受けて、「米国はキューバ国民の民主化と自由に対する熱意を全面的に支援する。われわれはこれまで、キューバの人々は自由な暮らしに値すると繰り返し述べてきた。民主化を目指す移行政府の樹立を後押しする方針だ」と呼びかけた。
 また、別の報道によれば、「キューバ民主化を促進するためにキューバ国内の反体制派や民間活動団体、ジャーナリストなどに計8000万ドル(約92億円)を支援する法案が、超党派の議員団によって提出された。」ということである。
 今こそキューバ政権を倒せと、ブッシュは外からそそのかしている。


 キューバ国内には、キューバ政府の再三の返還要求にもかかわらず、がんとしてアメリカが帰そうとしない米軍事基地、グアンタナモ基地がある。日本で言えば、横田基地ほど都心にあるわけではないが、三沢基地くらいの位置ではある。「民主化」政権なる傀儡が名乗りをあげたら、この基地からキューバへ米軍が「助ける」ために出撃することはたぶんまちがいない。


 菅井は、1990年代の世界社会主義経済体制の消滅で一番きびしい状況に陥った社会主義国は、朝鮮とキューバであったと考えている。そして、この二つの国はある意味で正反対の対応をした。朝鮮は、社会主義の後退と相互援助の停止というきびしい事態を正直に直視するのではなく、主体思想という権威主義思想と軍事化に向かったが、それは、経済の破壊をもたらしてしまった。現在はその見直しの努力の時期と見ている。キューバは、自分たちの直面している困難を誠実に受け止め、それを国民にはっきりと伝え、家庭菜園、資源節約などを実行し、アメリカとの関係改善を含めて、できることは何でもやろうという仕方で耐えてきた。もっとも進んだ社会主義ではないかもしれないが、もっともまともな社会主義国の一つとして、菅井は尊敬している。


 その、キューバをブッシュは自分のものとみなして、破壊活動を公然とよびかけている。まったく、偉大なキューバ国民を小馬鹿にするのもいい加減にせい。


 それにしても、なんでそんなに戦線を拡大するのだろう。アメリカは、アフガンとイラクの泥沼だけで手一杯ではないか。そのうえ、イスラエルレバノン侵略が進行中である。ブッシュのもともとあまり見られなかった自制心はついにふっとんでしまったみたいだ。

 ブッシュの支配の命脈が尽きる時はせまっている。