2009-01-01から1年間の記事一覧

自主独立の意義と、論理自立の意義

村上春樹は、1Q84のBook3を書いているそうだ。先があるというのは、よいことだ。 自主独立という言葉は、第二次大戦後にはやった言葉だと思う。大国主義に対することばだが、それまでは、小国がやっていくにおいては、いずれかの大国の傘にはいって生きて行…

しゃかいのためのせいふを

アメリカでは、 国内産業保護のため、 中国の輸出物に輸入制限を くわえるとのことである。 おもえば にほんは こくないの はんたいが あったとき いがい は こくないさんぎょうほごの ために ゆにゅうせいげんを するなんて ことは なかった。 いっかんして…

民主党政権 新自由主義

菅井は民主党の支持者ではない。民主党は諸民の立場にたつ政党ではないからだ。 中日新聞(だから同系列の東京新聞も)が民主党よりの報道をするのは、中国と日本のための新聞だからではなく(冗談です)、岡田議員の縁故者が中日新聞にいるからだ、と自民党…

これからなすべきことについて

戦わなければ生きていけない。 それが諸民の生活。 戦うといっても、 武力をふるうとか、戦争をするとかではない。 絶えず、支配階級は、われわれの生存条件に対して 攻撃してくるのだから 自民支配がようやく 終わった。 ふうっと息をつく 今までは何一つ存…

くたびれている

いつのまにか、はてなの ぶろぐは きじに なってしまったようだ。 だが、すがいのは あいかわらず にっきで ある。ようやく、ながく、きつかった しごとが ひとくぎり ついた。 けっかは まえむきに おえることが できたと おもうが、もんだいと なる じょう…

総選挙小括

国会の選挙で、自民・公明が敗北し、民主党が大勝ちしたので、 公明を嫌いながら何がなんでも自民を支持し、民主党を反日として政権が変わることに反対してきたネット右翼たちは動揺し、たたかれてもいる。一部はすでに民主党に鞍替えして、前原グループに希…

今度の選挙で大切なこと ねずきちのひとりごと

ネット右翼、ねずきちのひとりごとの ブログ は、今度の選挙で大事な事は 「日本を愛する多くの市民が、偏向したメディアに惑わされることなく、みずからの意思で、ひとりたち、ふたりたちして具体的な行動に一歩踏み出した。 ポスティング 友人との対話 メ…

選挙結果をみつつ

選挙前日、新宿駅で観たポスター アジアの連帯を想わない、 アジア人の誇りをもたない日本人は真の日本人ではない。二千有余年の日本文化を理解しない、 アメリカ文化に浸透されただけの家畜人は真の日本人ではない。日本人は肌の色と文化において、アジアの…

物語を考えるということ

物語について、あれこれと考えることは、 実は、実在について考えていることなの である。ただし、実在について直に考えることとは違う。 現実のことを考えているという意識なしに 行われるのが、 物語を考えるということだ。物語について考えることが、どこ…

1Q84 についての評論「一匹の蝶の羽化するまで」は画期的

ネットに Re: 1Q84 という、1Q84 についての評論「一匹の蝶の羽化するまで」 だけがのっているブログが8月7日付けで出来ていた。 http://otherme.cocolog-nifty.com/blog/ 長文で、よく読み込まれていて興味深かった。空気さなぎを物語のことだとする解釈は…

終戦記念日にあたって、平和日本の原点を確認する

すぐるあの日、 日本人は、軍部によってかりだされ、 不正義で無謀の戦争をさせられました。 いつわりのスローガンと、豊かさへの幻によって。 日本軍は多くの人々を殺し、また死んでいきました。 満州へ戦端をひらかなければ、 日本に蓄積していた矛盾は 別…

貧乏人の文化

貧乏人の文化 貧乏人の文化がほしい。 僕が町を 歩くとき、 ほとんどの 建物は、店は なんの関係もない。 もっと、お金のある人たちは ここでケーキを買うのかもしれない。 ユニクロで、服を買うのかもしれない。 だが、僕にとっては、 無関係で、食べること…

かくさ? ひんこん?

よにうむひぴ が ゆうりょうかしてから だいぶたつ。なにをろんじているかは、イントロだけ むりょう で よめるので、わかるが、ろんぴょう は しづらくなった。 ゆうりょうの しょせきは としょかんで よむことが できても、 ゆうりょうの ブログは どこで…

ピカレスク・ロマンとしての1Q84

1Q84の主人公は二人とも犯罪者である。1Q84 は悪漢小説、ピカレスク・ロマンなのだ。 人殺し女と、詐欺男。 村上春樹の作品で、主人公が悪漢であるというのはめずらしい。というか、はじめてだと思う。だが、不思議なことにその立ち位置の変更については、ほ…

国家論の問題設定転換の必要(メモ)

国家論の問題設定転換の必要(メモ)国歌論を歴史学の文脈から解放して、国民国家や領域国家だけではなく、たとえば、つたややグーグルやマクドナルドも取り扱うようにすべきこと。社会革命にとって、その奪取と権力掌握が不可欠である、人々を支配している…

日々平安録 村上春樹「若い読者のための短編小説案内」論

ネットには今も、1Q84についての感想、書評がつぎつぎあがっていて、おもしろい。 ひとつだけまちがいないことは、とても読みやすい本だ、ということだ。 特別にひっかかりをもってしまった人を除いては、読めなかったという人はいない。 長編小説に一度トラ…

村上春樹『1Q84』(新潮社、2009年)――ひとつの読み方

こぶた新聞というプログの http://s-home.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/1q842009-d378.html というエントリーがおもしろかった。 この1Q84じたいを てんごの かいた ものがたりだと かいしゃくする もので、 そういう みかたを している ひとは けっこう …

1Q84について考えていること

1Q84から人はそれぞれいろんなことを思うだろう。私にとっては、なぜ青豆は、さきがけのリーダーを殺さねばならなかったか ということと、 天吾とふかえりのタッグとは何なのかという事がはっきりわからず、気になるとにかく、1984頃にその二つのことにあた…

歴史の象徴的改変 1Q84のもついみ

歴史の象徴的改変 1Q84のもついみ歴史を作り替えることはむずかしい。ネット右翼らの試みた日本のアジア侵略史改変の試みも、歴史学の前で事実上頓挫している。だが、その意図の正誤にかかわらず、彼らのやろうとしたことは歴史を実際に改変しようという試み…

1Q84について

1Q84のこと村上春樹1Q84の新しさ 村上春樹の物語の特意性がまずある。 1Q84には、村上春樹のつむいでいる物語としても、新しいものである それは、壁と玉子の対峙において、玉子の側を力づける 抗体ワクチンのような役割を果たす物語である。あるいは、1960…

1Q84読了直後 200Q

1Q84読み終わった。 ラストの青豆の自殺は何なのか。 私はこのラストだけは承服しがたかった。 1Q84で空気さなぎを読み、公園に天吾を見た青豆がどうして 1984世界へもどろうとし、それが不可能と知ったときに、 追っ手に迫られてもいないのに、ピストル自殺…

1Q84依然読書中

1Q84依然読書中。Book2に入った。 物語がどうなるか、ついつい思いめぐらしてしまう。 プロセスを欠いた結論でしかないことを承知で。 だから、これもまた1Q84には関係のないことだ。 こうなったらうれしいなという思いと、こうなってしまうのでは、実はこう…

1Q84読書中

村上春樹の「1Q84」買い損なったと前に書いたが、読み始めている。あまり、早く読めず、まだ、第一巻の初めのほうだが。タクシー労働者の人が、なんて読みやすいのだと驚いている文章を読んだが、確かに読みやすい。早く読めないのにそういうのは妙なようだ…

川勝氏の当選

静岡県の知事選で川勝平太氏が当選したとのよし。 川勝氏は独創的な文明論的視野をもつ学者だが、 いわゆる政治家の範疇にはいる人ではないと思っていたから意外である。 いろいろな人が政治をになうようになったものだ。

たまごから

こうふくのかがくというしゅうきょうが、みずからせいとうをつくって、せいじにでるらしい。 これは、どういいつくろっても、けんぽういはんである。しゅうきょうはせいじにちょくせつかんよしてはならない。 きょうそのつまがとうしゅのせいとうはまともで…

アソシエーション理論への期待

田畑氏が提唱し、マルクス派の一部に評価されているアソシエーション理論なのですが、 菅井は、これのどこが新しいのか、実はよくわからないのです。文献的裏付けはともかく、菅井はもとからそういうように思っていたと思うからです。ただ、目的がそれである…

台湾共和国は実在したのだ

アジアで最初の共和国は、北海道にたてこもった幕府軍、榎本武揚らの北海道共和国だろうか。 それは破れて、日本は君主制絶対主義の国体となったワケだ。 そして、アジアで二番目の共和国は、日清戦争で、日本軍が台湾占領に向かったとき、彼らに独立台湾共…

意識の二重性をわかることの大切さと大変さ

世の中には、論理とか、ただしさということが、実はわかっていない人がけっこういる。 そういう人は、自分の意見がまちがっていた、ということがわからない。 論破されても、論破されたとは思わず、へりくつだと思ったりする。 実は、私の両親もそういうとこ…

大政奉還がわからない?

首相は自民党内からでた、総辞職して、大政奉還せよ との意見に対して、 いみがわからない、と不快感を表したそうだ。 首相の頭では、幕末に生じた「大政奉還」という歴史的文脈をもった言葉を現代に適用したら どうなるかわからないらしいので、 代わりに菅…

日本の今を指し示す言葉はどこにあるか

日本はいよいよ権力変動の位相にはいった。 支配階級というのは、所得とか、職階とかの分類基準をもとにして抽象される一般概念などではなく、 血縁と学閥、地縁、つきあいなどでつながった具体的な人々の輪なのであるが、 だから菅井は、薩長藩閥権力は実質…